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『かよわさとかわいさと~「風と雲と虹と」第36話』
痩せ姫の光と影 最も美しいものは、人がそれを見て、喜びのほかに悲哀や不安を覚えずにいられないものだ... 痩せ姫の光と影 最も美しいものは、人がそれを見て、喜びのほかに悲哀や不安を覚えずにいられないものだろう。 (ヘルマン・ヘッセ) (いわゆるネタバレになる怖れありですが、 わざわざ観ようとする人もそんなにいないだろうし、 もし読んでから観たとしても、魅力的な作品だと思うので、 このまま行きます) 今から35年前の大河ドラマ「風と雲と虹と」。 全話がDVD化されてる最古の作品だが、 その第36話で、吉永小百合扮する貴子姫が凄絶な死を遂げる。 嵯峨天皇の曾孫であるにもかかわらず、落魄して遊女となり、 平将門によって救われたのも束の間、十数名の雑兵らによって、 凌辱され、舌を噛み切って(?)息絶えるという最期。 ただ、敵に捕らえられた時点で、 彼女は無力な自分を自覚し、生きることを半ばあきらめていて…… 敵の首領格から「遊女」呼ばわりされたあと、 遊女となったのは「悪い夢にすぎない」と慰める召使に