『フロイトを読むことは許されるか』

岩波書店で刊行中の『フロイト全集』の月報のために短文をしたためたのですが、それが校了したとの連絡をいただきました。今月25日に発売の第19巻に挟まれています。 http://www.iwanami.co.jp/cgi-bin/isearch?isbn=ISBN4-00-092661-S 月報の文というと決して長いものではありませんが、これはずいぶんと時間をかけて書きました。 最初に書いたのは二年以上前であった気がする。 担当の編集者の方に細かくご指導いただきながら、何度も書き直して今の形になりました。 問題として取り上げているのは、素人がおもしろがってフロイトを読むというのは倫理的に許されるのかという問題です。 精神分析が精神疾患に苦しんでいる患者を救うために作り上げられた理論だとすると、それを素人がおもしろ半分に読むのは倫理的に問題があるのではないかということです。 実のところ、この疑問

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倫理云々というより、一般人がフロイト読んでも、間違った知識と変な偏見の芽が植えつけられるだけで、なんの利益も無いだろう。『フロイトの』（心理学の、精神医学の、ではない）研究者だけが読めば良いと思う。