『新・人間革命 (5433)』

広宣譜 九 宗門(しゅうもん)からの質問には、男子部の区幹部が、「日蓮大聖人直結(にちれんだいしょうにんちょっけつ)の創価学会」と記(しる)したことを取り上げて、大聖人直結とはどういう意味かを尋(たず)ねるものもあった。 法主(ほっす)の存在を否定するのかという趣旨(しゅし)を含(ふく)んだ問いである。 これは、御本尊(ごほんぞん)に南無(なむ)し奉(たてまつ)り、境智冥合(きょうちみょうごう)することを述べたものであり、法主の存在自体を否定するものなどではない。 僧たちは、「教義(きょうぎ)の逸脱(いつだつ)」だとして、学会を攻撃する材料となる文言(もんごん)を、躍起(やっき)になって探(さが)し出そうとしていたのである。 山本伸一(やまもとしんいち)が、「創価仏法(ぶっぽう)」という言葉を使ったことに対しても、「創価仏法とは何ですか。日蓮正宗の仏法の外にあるのですか」と尋ねてきた。

[otauwohikki]

“　◎　境智冥合　(きょうちみょうごう) 　：　観ずる対象(境)と、それを観ずる智慧(智)とが、 深く融合していること。　”　　　　/