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怪力乱神を語らず - 玄文講
私は昨日、怪異なる現象を信じていると言った。しかし私はオカルトに頼る人間が嫌いでもある。 子(し)... 私は昨日、怪異なる現象を信じていると言った。しかし私はオカルトに頼る人間が嫌いでもある。 子(し)は怪力乱神を語らず とは有名な論語の言葉である。 「怪」とは怪異。 「力」とは剛力。 「乱」とは無秩序、反乱。 「神」とは鬼神。人間以外の存在のことである。 この言葉を神秘なるものを否定した言葉と取る人もいるようだが、孔子は必ずしもそういったものを否定したわけではない。 孔子は「鬼神を敬してこれを遠ざく」とも言っており、その存在までを否定していない。 子は「存在せず」と言ったわけではなく、「語らず」と言っただけなのだ。 そして「語らず」は古代中国語では「話さない」という意味ではなく「教訓にしない」という意味である。 つまり孔子は「君子たるものが、そんなものに頼ってはいけないよ」と言っているのである。 「聖人は常を語りて怪を語らず、徳を語りて力を語らず、治を語りて乱を語らず、人を語りて神を語らず
2011/11/07 リンク