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素浪人と若様と、わがまま姫様 - やまだ書点の万葉Blog
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素浪人と若様と、わがまま姫様 - やまだ書点の万葉Blog
江戸のはずれ、ある長屋にひとりの素浪人が住んでいる。 名を、小野寺力という。「ちから」と読むが、幼... 江戸のはずれ、ある長屋にひとりの素浪人が住んでいる。 名を、小野寺力という。「ちから」と読むが、幼少の頃は「りき」とも呼ばれていた。ほりがやや深く、丈も高い。町を歩けばおなごが振り返る、いわゆる男前。しかし傘張りの内職で口を糊するしがない浪人暮らしのためか、顔には疲れが滲んでいた。それがまた、色気にもつながっているとも言える。 ある日。その小野寺の長屋にひとりの侍が突然、姿を見せた。 「ごめん。小野寺殿であるか」 「そうだが…」 小野寺が怪訝な目でにらむ。戸の前に立っていたのは、町人たちしか通らない路地から浮き上がったようにも見える、紋付袴に月代の美しい美丈夫。 「用心棒を頼みたい」 美丈夫は、音も立てず三和土に入り込んでいた。 「何奴!?」 「話を聞かれよ。私は貴公の腕を買っている。このように埋もれさせるにはもったいない。どうだ、働かぬか」 「なに?貴様のような若造が、生意気な!」 小野