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雑誌『地上』と東京裁判 - MITIS 水野通訳翻訳研究所ブログ
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雑誌『地上』と東京裁判 - MITIS 水野通訳翻訳研究所ブログ
■『地上』という雑誌の1948年(昭和23年)4月号を入手した。この雑誌は家の光協会の発行で昭和22年創刊... ■『地上』という雑誌の1948年(昭和23年)4月号を入手した。この雑誌は家の光協会の発行で昭和22年創刊である。『家の光』が家庭雑誌であるのに対して、『地上』は農業総合雑誌という位置づけのようだ。この号にヘンリー島内の「法廷通訳の手記・東京裁判」という2頁ほどの記事が載っている。主に通訳が困難だった日本語の問題を取り上げている。(具体的には、「皇道」「八紘一宇」「ハラ」「内奏」「よく記憶しません」。)ちょっと不思議なのは、この時期はまだ最終弁論が続いていることだ。島内は通訳回数が最も多かったとされているが、書き方を見るともう仕事は終わったような印象を受ける。 この号には「ナタネの一生」「肥料はどうなるか」といった農業関連の記事と一緒に、弁護人の戒能通孝「戦争裁判は何を教えるか」や丸山真男「明治の悲劇」、真下信一「欺かれた世代」、長谷川如是閑「職能社会の文化と道徳」のような論文が掲載されて