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『科学史・科学哲学入門』(村上 陽一郎):講談社学術文庫 製品詳細 講談社BOOK倶楽部
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『科学史・科学哲学入門』(村上 陽一郎):講談社学術文庫 製品詳細 講談社BOOK倶楽部
私たちが生きている現代世界において、決定的な役割を果たしているのは、「西欧近代科学」だといえるで... 私たちが生きている現代世界において、決定的な役割を果たしているのは、「西欧近代科学」だといえるでしょう。しかし一方で「科学」は、時間的・空間的な規定を受けており、普遍的・絶対的ではないことを認識する必要があります。 本書では科学の起源を問い直します。ラテン語の《scientia(知識)》に淵源し、古代ギリシアに生まれた「自然現象を自然現象として認め、ある原理的な体系から、そうした個々の現象の説明を与える」という思惟構造が、西欧で独自の発展を遂げたものです。 キリスト教的世界では、「神の意志」と「理性による世界支配」が、自然界と人間界両方の秩序の根幹であるとの考え方が」だんだんと支配的になります。そして中世ラテン世界は、十字軍を経て、アラビア文化圏から流入したギリシア・ローマの「科学」的遺産を吸収し、本格的な「西欧・近代・科学」へと発展していきました。その流れの中で、アニミズムの否定、自然の