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『脳のなかの天使』(V・S・ラマチャンドラン)の感想(40レビュー) - ブクログ
ロングセラー『脳のなかの幽霊』で知られるラマチャンドランの最新刊である。 著者は科学者であり医師で... ロングセラー『脳のなかの幽霊』で知られるラマチャンドランの最新刊である。 著者は科学者であり医師である。研究ばかりではなく、実際に患者と直接やりとりをして、豊富な臨床経験も持つ。そこがこの著者の大きな強みの1つだと思う。 脳の働きは外からはわかりにくい。どのような刺激がどういった経緯で処理され、どのようなアウトプットがされるのか。肝心な部分はブラックボックスであり、判明している部分は多くはない。 脳研究は、古来、事故や負傷などで脳の一部が損なわれた結果、その部分の機能が判明してきた面がある。本書で著者がブラックボックスを探る手掛かりとしているのは、疾患や異常な状態である。 切断されたり麻痺したりしたはずの腕や脚がまだあるように感じる「幻肢」の現象は何を意味しているのか。自閉症児は自分と世界をどのように捉えているのか。脳卒中等で発話能力が損なわれた人は、他の人の話を聞いても理解できないのか、
2013/03/23 リンク