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自分のことをエライと思ったら人はもうバカなのだ 『藝人春秋3』(水道橋博士) | 町山 智浩 | 書評
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自分のことをエライと思ったら人はもうバカなのだ 『藝人春秋3』(水道橋博士) | 町山 智浩 | 書評
2021.03.15書評 自分のことをエライと思ったら人はもうバカなのだ 文:町山 智浩 (映画評論家) 『藝人... 2021.03.15書評 自分のことをエライと思ったら人はもうバカなのだ 文:町山 智浩 (映画評論家) 『藝人春秋3』(水道橋博士) 出典 : #文春文庫 ジャンル : #随筆・エッセイ 『藝人春秋3』(水道橋博士) 映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』を観て、水道橋博士を思い出した。 アベンジャーズはマーベル・コミックスのスーパーヒーローたちのグループだ。超人血清で無敵の肉体を持った兵士、怒ると緑の巨人になって話が通じなくなる科学者、軍事産業を経営する億万長者のプレイボーイ、それに雷神。そんな、肉体も精神も異常すぎるメンバーのなかで、弓矢の名手ホークアイは悩む。とてもついていけない、自分は普通すぎると。するとホークアイの妻がこういう。 「だからこそ、あなたのように地に足のついた人が必要なのよ」 水道橋博士もそうだ。 芸能界や政界の異常な人々を、ホークアイならぬ理性の眼で観察