「山怪 山人が語る不思議な話」田中 康弘 著

マタギ・狩猟に関する著書が多い著者がマタギ、猟師、山で暮らす人々や山岳関係者から収集した山にまつわるちょっと不思議な話集。 著者が「この本で探し求めたのは、決して怖い話や怪談の類いではない。言い伝えや昔話、そして民話でもない。はっきりとはしないが、何か妙である、または不思議であるという出来事だ」（P248）と言う通り、物語性の強い怖い話は少なく、語り手の体験の主観がよりくっきりと現れた他愛無い雑談という雰囲気が強い。 語られる不思議な話の多くに共通するのが何につけ狐や狸に化かされたという結論に至る話が多いことで、最近になっても狐に化かされるという話が説得力を持っているようだ。面白いのは、狐に化かされたというオチになる話の多くが、例えば、間違えるはずのない慣れた山道で迷ったとか、待てど暮らせどなかなか来ない待ち人が実は狐に化かされて遅れたとか、姿が見えなくなったのでみんなで探しだしてみたら意

[fatpapa]

これは読みたい。松谷みよ子の現代民話考とか杉浦日向子の百物語みたいに、起承転結や脈絡もなく起こり唐突に終わるといった物語性のなさがリアルで好きなんだがどうかな。

[est-ferelith]

Kindle版買ってしまった。こういうの大好き

[kamei_rio]

狐の仕業になりがちなんだけど、人間の感覚が生み出したよくわからないなにかの話は面白い

[tesla_quet]

読もう、読もう。

[nenesan0102]

マジこういうの好き。しかし表紙からしてやたら怖いんだが

[ka-ka_xyz]

これ面白いと思ったのは、遠野物語ばりの（現代怪談とはちょい違う）怪異についての話が"平成の大合併においても独立を保った"とか"2011年の原発事故の影響で熊肉は"みたいな現在のコンテキストで語られてる辺り。