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『日本暗殺秘録』監督:中島貞夫 評者:吉田伊知郎【気まぐれ映画館】|文化|中央公論.jp
1月号より始まった連載「気まぐれ映画館」。映画評論家・ライターの吉田伊知郎さんが、豪華キャスト集結... 1月号より始まった連載「気まぐれ映画館」。映画評論家・ライターの吉田伊知郎さんが、豪華キャスト集結の『日本暗殺秘録』を論じます。 (『中央公論』2023年1月号より) 戦後2度目の国葬が行われた2022年9月27日、安倍元首相を殺害した山上徹也容疑者をモデルに、暗殺にいたる軌跡を描いた足立正生(まさお)監督の映画『REVOLUTION+1』が上映された。 事件発生から2ヵ月で映画化された是非も含めて、上映前から毀誉褒貶が渦巻いたが、実際に観れば、先鋭的な実験映画作家であり、若松孝二監督と組んで性と犯罪をモチーフにピンク映画を量産してきた足立ならではの作品になっており、日本赤軍に身を投じた自身の経歴も反映させたフィクションに昇華されていた。 こうした映画は、大手映画会社が忌避するため、自主製作にならざるを得ない。本作も、ライブハウスを運営する株式会社ロフトプロジェクトの出資によって製作されて
2023/02/12 リンク