読書メモ：『ポジティブ病の国、アメリカ』 - 道徳的動物日記

ポジティブ病の国、アメリカ 作者: バーバラ・エーレンライク,中島由華 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2010/04/10 メディア: ハードカバー 購入: 2人 クリック: 40回 この商品を含むブログ (12件) を見る 内容はタイトル通り、アメリカに蔓延するポジティブ・シンキングや楽観主義を批判する本。 著者によるポジティブ・シンキングの批判点は「ポジティブ・シンキングはカルト化しやすい」ということと「ポジティブ・シンキングは野放図な資本主義を肯定して、経営者や資本家にとって都合よく、過剰労働や経済的不平等を助長する考え方だ」という二点。 ポジティブ・シンキングのカルト化とは、「笑っていればガンが治癒する」式な似非科学やエセ医療方法、また悪名高い『引き寄せの法則』や「コーチング」など。 エセ医療が有害なのは私も同感だが、引き寄せの法則とかコーチングなんかはやりたい奴には

[DavitRice]

セルクマ。長々と書いちゃった。

[nuara]

ポジティブな方が成績が伸びないという研究結果もある。努力しない、ネガティブな結果に認知的不協和を起こす、ネガティブな結果が出そうな課題を回避する、などのせいらしい。平均的な人間に見られる普遍的な現象。

[synonymous]

"知識人であるならタピオカを食べてはいけないし、Netflixの番組はこき下ろすべきである。"

[ueshin]

ポジティブシンキングと社会批判は、車の両輪のようなバランスでともに携えなければならないと思います。ポジティブの弊害はあまりにも大きく、しかしネガティブの陥穽に効く。

[yoko-hirom]

カルトが蔓延する社会で本当に幸せになれるかどうか。傍観するだけの周辺者が無事に過ごせるかどうか。

[maeda_a]

"科学性や客観性という単語は疑って批判するというのもダメなタイプの知識人にありがちだ"

[iwiwtwy]

清濁合わせたポジティブより、清々しいオプティミスティック。

[Outfielder]

「現実性のない革命的な考え方ばかりを肯定して現実に対処するための漸進的な考え方を否定するというのは左翼的知識人にありがち」「偏屈でお高くとまった知識人による社会批評本の典型」