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大戦前夜の工学者 ―地獄の鬼も出でて働け― - 書痴の廻廊
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大戦前夜の工学者 ―地獄の鬼も出でて働け― - 書痴の廻廊
我が国に於ける地熱発電の歴史は意外と古く、大正八年早春の候、海軍中将山内万寿治の別府温泉掘削にま... 我が国に於ける地熱発電の歴史は意外と古く、大正八年早春の候、海軍中将山内万寿治の別府温泉掘削にまで遡り得る。 坊主地獄近辺の地盤を八十尺ほど掘り進み、幸いにも案に違わず盛んな蒸気の噴出を見た。 将来的な化石燃料の枯渇に備え、今のうちから代替たり得るエネルギー源を確保せんとの意気込みのもと、何年もかけて日本各地の温泉地帯を練り歩き、調査の果てに別府ならばと期待をかけた山内である。流石に嬉しかったものとみえ、溢出する感情のまま、こんな歌を詠んでいる。 雷公も船や車を押す世なり 地獄の鬼も出でて働け (Wikipediaより、山内万寿治) 惜しむらくは同年九月に山内が世を去ってしまったことであろうか。 事業は東京電燈研究所長の太刀川平治に引き継がれ、やがて大正十四年、1.12kWの実験発電に成功している。 以上、一連のことどもを、私は本書『工業日本の進路』に触れてはじめて知った。 昭和十六年、工