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河野真樹の弁護士観察日記 「国選弁護」をめぐる無理のツケ
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河野真樹の弁護士観察日記 「国選弁護」をめぐる無理のツケ
国選弁護をめぐり、近年、「奪い合い」とか「群がる」という表現が、ネット上で目についてきました。報... 国選弁護をめぐり、近年、「奪い合い」とか「群がる」という表現が、ネット上で目についてきました。報酬は少なくても、背に腹は代えられない弁護士たちが、そこに殺到する現象が生まれている、と。こういう話になると、今度は「改革」推進論調のなかから、時々「結構じゃないか」という声が出されます。かつて、「妙味」から見向きもされなかった分野に、否応なく、弁護士を「誘導」できた「改革」の効果だ、と。以前、ここでも書いた典型的な「追い詰め」式をあてはめるものです(「弁護士『追い詰め』式増員論の発想」)。 少なくともこの論調を掲げる人たちには、この問題で弁護士の側からしばしば出される本音、例えば「必ずしも成り立つからやっているわけではない」とか、「全力でやったらば、事務所を維持できない」といった、低廉な報酬と採算性の点での反論は、ほとんど通用しないように見えます。なぜならば、彼らは頭から弁護士の、いわば「心得違