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22-3 - kuriggen’s diary
その夜は不安な夜だった。そして僕はニューヨーク市の地下鉄をランダムに乗り継いでいた。特に積極的に... その夜は不安な夜だった。そして僕はニューヨーク市の地下鉄をランダムに乗り継いでいた。特に積極的にどこかに行きたいという欲望があるわけではない。むしろ何ら今夜一晩の時間に積極性が望めないので、しょうがないのでそうやって時間を潰しているという風だった。 財布の中味ももうギリギリの底まで来ていることは自覚していた。しかし深夜であり地下鉄であり、またたまに電車が地上に出てきたところで風景も望めないことで、どこまで電車がいっても、それが何もない暗いチューブであるという印象は拭えなかった。下水道のような暗渠の中を巨大な牛のような機械が猛進を続けている。なんか巨大な人体の体内で腸の中を行ったり来たりしているという印象。そしてそんな印象が相応しいぐらいに生臭い電車であり駅であり地下鉄システム全体の不気味な有様だった。 ここで下手に無駄遣いしたくない。そう思っている僕の行く末は次第にある一つの方向へとむけら