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「不便」という体験をデザインする | 宣伝会議 2018年4月号
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「不便」という体験をデザインする | 宣伝会議 2018年4月号
人々の心を揺さぶり、行動を喚起することを目的とする「広告」。まだ誰も見たことがない新しい表現を通... 人々の心を揺さぶり、行動を喚起することを目的とする「広告」。まだ誰も見たことがない新しい表現を通じて、自社ブランドの魅力を強烈に訴求することを求められるインハウスクリエイターは、日々、どのような物事からインスピレーションを得ているのでしょうか。資生堂 クリエイティブ本部の小助川雅人氏が、「広告」の枠組みにとらわれず「気になった」ものを毎回セレクトし、クリエイティブワークに生かせそうなポイントを考察します。 「不便益」という言葉をNHKの番組で知った。「不便益」とは"benefit of inconvenience"、つまり「不便で良かった」と思われること。番組の中では、社内のコミュニケーションを増やすためにあえてガラケーを使わせる会社、お客さまに丁寧な手書きのダイレクトメールを出すジュエリー会社などが取り上げられていた。 不便益を考えるには、まず「便利損(というのかどうか)」を考えてみるの