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私の上官は、難儀な人だ。 いや、人と言っても自前の毛皮付き、難儀な狼男だと言った方が正確か。 適度... 私の上官は、難儀な人だ。 いや、人と言っても自前の毛皮付き、難儀な狼男だと言った方が正確か。 適度な長さを持つ黒灰の見事な毛並みは喉元とうなじが特に豊かで、より正確を期すなら難儀だけれども格好いい獣人だ。 そして薄い黄褐色の瞳は艶やかに潤んでいてドキドキもの、大きな口元をぞろりと彩る牙の野性味に痺れ、人語も流暢に操るけれど戦闘時のびりびり来るような咆哮にはときめく他なく、でも急に尻尾を引っ張ってみるとヒャン!とか裏返る声は犬のそれでまぁ可愛らしい、しかしきりが無いので以下略。 要約すれば、惚れている。 因みに私は残念ながら人間種だ。 名を、ビスタという。 ――ドンッ! 空気はおろか夢まで揺らす、不審な物音に飛び起きた。 夜の帳の内、見回せば一人。 「ビスタ」 なのに、聞き慣れたこの声はどこから? 幸あれ我が名よ、確かに彼は呼び易いと言うが。 「ビスタっ!」 ……気に入ったのはそこだけですか