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笙野頼子『金毘羅』集英社 - 一人でお茶を
生まれてすぐ「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ」という声にならない叫びを残して死んだ女児。その肉体に入り込んだ金... 生まれてすぐ「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ」という声にならない叫びを残して死んだ女児。その肉体に入り込んだ金毘羅が、人間の世界で自分を成り立たせるべく格闘する一代記。 冒頭より、ひとりつっこみの多い金毘羅の独白が続く。ひとりつっこみと書いたが、これは読者となる金毘羅ではない他者を意識した上で、金毘羅なるものがどんなものなのかを説明するのに必要だからだろう。そう、必要なのだ。 そこには語り手が人間世界では女性であるからという事情もうかがえる。女性の場合、発言の受け取られ方が男性の場合とはちがってしまうことがあたりまえになりがちだから。そして誤解されても十中八九自己責任にされ、「誤解されるのが嫌ならそんなこと喋るな!」で、言い訳や弁明が許されないのがあたりまえになりがちだから。 金毘羅ゆえに日本の女の在り方にすんなりと適応できず、語り手は作家として作品を書くことでしか外の世界とかかわりが持てない自分を自覚