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『マチネの終わりに』第九章(8)|平野啓一郎
普段は震災関連の記事ばかりなので、些か唐突で、一体どういう人なのだろうと話題になった。理解者がい... 普段は震災関連の記事ばかりなので、些か唐突で、一体どういう人なのだろうと話題になった。理解者がいるということに、彼は慰められ、強く心に残ったが、それを書いているのが洋子だとは夢にも思わなかった。 洋子もまた、自分の記事を蒔野本人が読んだかどうかは知らなかった。 * 蒔野の《無伴奏チェロ組曲全集》は、二〇一二年二月初めに発表された。洋子の愛聴した旧盤は、今でも雑誌のクラシック特集などで、この作品の〈必聴盤〉に挙げられる彼の代表作だが、その演奏を震災後に更新することに、彼は特別な意味を感じていた。 録音はロンドンのアビイ・ロード・スタジオで三日がかりで行い、定評のあるポスト・プロダクションにもかなり細かく口を挟んだ。スタジオを選定したのはレコード会社で、ビートルズには思い入れがないものの、クラシックの録音でも有名なここでの作業を蒔野も楽しんだが、CDが発売されると、散々「あのアビイ・ロード・ス