シン・仮面ライダー感想｜HIROFUMIX

自分は庵野監督の作品が好きでファンの分類としては「信者」枠の浅いあたりに類する自覚がある。学生の頃は経済とか時間とか諸々あってそれほど熱心といえる追い方はできていないけれど、社会人になった後の新劇場版ヱヴァンゲリヲン以降は封切日初回で見ているほどには熱心な距離感で付き合っている。 ヱヴァの序/破まではエヴァ世代の義務として半分惰性で付き合っていた。特に面白いとは評価していなかった。元のTV版との差異にことごとく狼狽えた。急激に評価が良くなったのがエヴァQから。急にアクセルの踏み方が変わって置いてきぼりにされていく快感（なのに心地いい）に酔いしれた。自分が庵野秀明に求める快楽はそういうものであったから。 シン・ゴジラは満点だった。この辺りで信者である自覚が湧いた。圧倒的なスケール、荒唐無稽さとリアリティの同時応酬飽和攻撃。眼帯をつけた博士が新兵器をもって突っ込んでいったりしなくてよかった。そ

[cinefuk]

"それもヒロインであるルリ子の死によって「大事な人が死んでもその亡骸さえ残らない」という強烈な悲壮感が立ち上がってとても味わいある表現になったと思えた。「泡になって跡形もなく消える」シーンに泣けるとは"