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カメムシ対策に『おにやんま君』を連れてきたら。|乙川アヤト
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カメムシ対策に『おにやんま君』を連れてきたら。|乙川アヤト
三日前、僕の住む田舎は雲一つない晴天だった。 地面からは様々な草花がアスファルトを押しのけて、我先... 三日前、僕の住む田舎は雲一つない晴天だった。 地面からは様々な草花がアスファルトを押しのけて、我先にとさんざめいていた。 ツクシやチューリップ、ヒメオドリコソウといった植物が、空を目指して一心に茎を伸ばしていたし、そのあいだをアシナガバチやモンシロチョウなんかが新社会人みたいにせわしなく飛び交っていた。 僕はそれらに囲まれながら、一冊の本を開いていた。 最近、お気に入りのレイ・ブラッドベリ。書名は『猫のパジャマ』。 ページの照り返しがやけに眩しかった。 やわらかな午後の暖かさが僕を包みこんだ。 しかし、僕の心には暗い影がさしていた。 「部屋には、いるんだ……あいつらが……」 その日、僕は午前中から部屋の掃除をしていた。 窓を開け、風通しをよくし、掃除機をかけ、洗濯物をしまう。そんな日課。 連中が現れた。どこからともなく。まるで煙のように僕の部屋に滑り込んで、自分の巣に帰ってきたかのようなく