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敦盛の最期|三条京阪
後期の履修を組んでいると、講読の教授が以前と変わっている。少し考えて、そうか、先生は亡くなったん... 後期の履修を組んでいると、講読の教授が以前と変わっている。少し考えて、そうか、先生は亡くなったんだ、と思い出した。先生が亡くなってもう一年になる。 先生は、大きな寺の隅にある古いキャンパスがよくお似合いになる方であった。ダブルの背広をお召しになり、大きな分厚いメガネをかけて、いつも髪をきれいな七三に分けていらした。我々学生相手にも、常に「君と僕」である。さすが日本語学の研究者だと、学生はよく陰口をたたいていた。 しかし、実はよく笑う冗談のお好きな方だったこと。毎年の新年会では、同僚の教授との拳闘が吉例となっていたこと。面倒見がよく、甘いものがお好きであったこと。余命を一年と宣告され、晩年は二冊の本をお書き上げになっていたこと。私が先生のそんな姿を知ったのは、全て亡くなった後である。 国文科の一回生は、みな揃って先生の講義を受ける。先生は概論の講義を受け持っておられて、それは我々の必修であっ