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思い描いているだけじゃ「いつか」なんて一生来ない|伊佐 知美
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思い描いているだけじゃ「いつか」なんて一生来ない|伊佐 知美
大抵の街がそうであるように、ヤンゴンの街もまた、雨が降るとその表情を変えた。 明るく晴れ渡った空は... 大抵の街がそうであるように、ヤンゴンの街もまた、雨が降るとその表情を変えた。 明るく晴れ渡った空は暗く濁っていたし、雨がまた降るんだか降らないんだか、雲は煮え切らない彼氏彼女みたいにどっちつかずだったし、人々はどこか怒っているかのように見えた。 でもそれは、雨が降った街を少し怖いなと思って見つめている、私のせいだったんだと思う。何が怖いって、道がぬかるんでいて、屋根からポタポタと雫がどこからともなく垂れてきて、そうだな、何が怖かったんだろう。でも、怖かった。 雨が止んだからなのか、通りを歩くひとが増えてきた気がしていた。目の前を通り過ぎる、ひと、ひと、ひと、車、ひと。 肌の色が黒かったり、黒かったり、黒かったり。ときたま白。私の肌の色が、一番どっちつかずだった。 一歩一歩踏みしめるごとに、道がなくなる。ひと、ひと、ひと。すれ違うすべてのひとと、このまま人生を重ねることなく。ただ通り過ぎてい