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藤井聡太との一戦に臨む史上最年少名人、谷川浩司。28年前、十五世名人の「置き土産」とは。(片山良三)
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藤井聡太との一戦に臨む史上最年少名人、谷川浩司。28年前、十五世名人の「置き土産」とは。(片山良三)
若き日の谷川浩司九段。藤井聡太二冠が谷川九段の「史上最年少名人」記録を上回るためには、順位戦で1年... 若き日の谷川浩司九段。藤井聡太二冠が谷川九段の「史上最年少名人」記録を上回るためには、順位戦で1年たりとも足踏みが許されない。 今期のB級2組順位戦は、総勢25人で各自10局のリーグ戦。9カ月という長い期間で、棋士たちが地位と名誉と上位3人の昇級枠をかけて争う。その4回戦12局が9月9日(水)に東西の将棋会館で一斉に行われる。 断然注目を集めるのが、谷川浩司九段と藤井聡太二冠の激突。先後は組み合わせの抽選の時点で谷川の先手番とすでに決まっている。 1976年12月に14歳で奨励会を卒業して棋士になった谷川は、21歳2カ月という、いまも破られない史上最年少記録で名人の座に就き、十七世名人の資格(原則、引退後に襲名)も得ている。 タイトル獲得数は通算27期で歴代4位。文字通り、功なり名を遂げた名棋士だ。Number1010号掲載のインタビュー「光速は終わらない」では、その偉大な棋士人生を振り返