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図書館司書だった嫁との馴れ初め話 「あの栞、ちゃんとお返ししておきました」 - 鬼嫁ちゃんねる
図書館で借りた本に栞が挟まってた。 タティングレースで編んだいかにも手作りっぽい可愛いしおりは、 ... 図書館で借りた本に栞が挟まってた。 タティングレースで編んだいかにも手作りっぽい可愛いしおりは、 すごく手が込んでる様に見えたから、返却する時に司書さんに頼んだ。 俺より前に借りた何人かのうちの誰かが忘れたものだと思ったので。 「すごくきれいで勿体無いので、できれば返してあげて下さい」 「はい、お預かりします」 自分で頼んでおいてアレだけど、そんなの本来の仕事じゃないだろうに、 いわゆる文学少女がそのまま大人になったみたいなメガネの司書さんは、 愛想良く笑った。きっとこの人に預かってもらえれば持ち主に戻るって、 根拠も無く俺は思った。そういう笑顔だったね。 自分の手を離れて安心してしまい、そんな事すっかり忘れた一ヶ月後の 図書館で、司書さんに話しかけられた。 「あの栞、ちゃんとお返ししておきました」 「あー、ありがとうございます」 「いえ、こちらこそ、ありがとうございました」 「?」 改め
2016/06/30 リンク