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質屋と腕時計。 - 言葉と記憶の小径。
質屋の常連だった。学生時代のことだ。仕送りだけでは生活が苦しく、とはいえ、アルバイトで稼いだお金... 質屋の常連だった。学生時代のことだ。仕送りだけでは生活が苦しく、とはいえ、アルバイトで稼いだお金のほとんどは、一人旅の道楽で消えていた。 食料を買うお金がなくなると、せっせと質屋に通う。質草といえば、入学のときに 母からもらった腕時計と、アルバイトのお金を全額つぎ込んで買ったMatsuokaのギターだけだった。 腕時計を入れると1万5000円、ギターは7000円になった。長い間、腕時計の値段は知らずにいた。 ある日、質屋のおじさんに尋ねると、おじさんは分厚い帳面を出して「これ、4万円の時計です」といった。ほとんど全てのモノの値段が書かれたマニュアルのようなものが、この世界にはちゃんとあるのだった。 それより驚いたのは、入学の祝いにと母親が4万円もの腕時計をプレゼントしてくれた、という事実だった。当時の4万円といえば、1カ月間、母が精一杯内職で働いても得られるはずのない大金であった。 「これ