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高校理科 連載コラム かがくのおと 第167回 深共晶溶媒
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高校理科 連載コラム かがくのおと 第167回 深共晶溶媒
細胞内にあるタンパク質は,なぜこれほど高濃度で存在できるのだろうか? 水に物質が溶けるというよう... 細胞内にあるタンパク質は,なぜこれほど高濃度で存在できるのだろうか? 水に物質が溶けるというようなイメージで本当に理解できるのだろうか? こういう本質的な疑問に対して,深共晶溶媒というキーワードで説明できるのではないかと,いま研究室で議論が盛り上がっている。今回はこの不思議な溶液を紹介したい。 ■ 深共晶溶媒とは 尿素は常温で固体の状態であり,凝固点は133˚Cである。見た目は白くてザラザラとした粒の荒い顆粒で,スーパーで売られている上白糖のような感じである。塩化コリンも似たような白い顆粒であり,こちらの凝固点は302˚Cである。この2種類の顆粒を小さなチューブに入れて,振盪していると少しずつ溶けていき,やがて液体になる(図1)。こういう溶液を,深共晶溶媒(deep eutectic solvent)という。ここに水は入っていない。尿素と塩化コリンは,一方が溶媒で他方が溶質ということではな