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『ひぐらしのなく頃に解』−「犯人の心情を理解すること」の欺瞞 - tukinoha’s blog
毎年1人が死に、1人が消える「雛見沢連続怪死事件」。萌えと謎とホラーが入り混じった問題編が4つと、そ... 毎年1人が死に、1人が消える「雛見沢連続怪死事件」。萌えと謎とホラーが入り混じった問題編が4つと、それらをバラバラのかけらに戻し、望ましい姿に組み直す解答編が4つ。物語は先日の放送でいよいよ解答編のラスト「祭囃し編」へと突入しました。 物語の謎と悲劇を全て清算し、長い長い物語に「オチ」をつける重要な部分です。ただ、僕が『ひぐらしのなく頃に』という物語の中で一番くだらないと思っているのも、やっぱり「祭囃し編」なんですよ。 「祭囃し編」は物語において主要な謎である「雛見沢連続怪死事件」における「犯人」の幼年時代の描写から始まります。アニメ版で先日放送されたのがそれなんですけど、原作でも同じように思ったのですが、ここが単に蛇足であるというだけでなく、作品全体の完成度を著しく下げているように思えてなりません。 「犯人」の生い立ちを描いていく、というのは、例えばトマス・ハリスの『レッド・ドラゴン』な
2007/10/10 リンク