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この本、当初は私も大いに評価していたのだが・・。 本書は球団間で戦力格差が拡大した1999年ー2003年頃のMLBにおいて、乏しい資金力というハンディを抱えながら2000-2003年と4年連続でプレーオフ進出したオークランド・アスレチックスの快進撃の要因を探ったものである。そして、本書ではセイバーメトリクスを駆使したドラフト、トレードでの選手編成とチームの作戦（出塁率を重視、盗塁エンドランバントはしない、等）という「説明」をしている。 しかし評者には、著者のマイケル・ルイスが本書で展開している説明は、誤解を招く恐れもあると思う。念のために、アスレチックスの躍進当時（特に地区優勝した2000年）は、資金力の乏しいチームはヤンキースのような金銭で選手をかき集めなければ勝てないという風潮に「抗った」画期的な出来事だった。と目されたのは確かだ。 この躍進を支えたアスレチックスのレギュラーには、ドラ