ISAS | 第87回：「はやぶさ2」で小惑星に穴を掘る / 宇宙・夢・人

さいき・たかなお。1976年、広島県生まれ。東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻博士課程修了。2005年、JAXA深宇宙探査センター 宇宙航空プロジェクト 研究員。三菱重工業（株）名古屋誘導推進システム製作所を経て、2009年7月より現職。専門は宇宙航空力学、宇宙システム工学。 大きく違うところは、まさに私が担当している衝突装置です。2kgほどの銅の弾丸を小惑星に撃ち込んで穴を掘り、クレーターをつくります。そのクレーターを観察したり、可能であれば、そこから試料を採ってくるという野心的な計画を進めています。銅の弾丸は大量の爆薬を使って一気に秒速2kmに加速します。その爆薬は探査機自体を粉々にする威力があります。ですから、まず小惑星の上空で衝突装置を分離し、探査機を安全な場所に避難させます。そして爆薬を爆発させて銅の弾丸を小惑星に衝突させるというアクロバティックな運用を行います。精度よく

[iwamototuka]

「小惑星に穴を掘る前に、私の胃に穴が開くかもしれませんが、とにかく頑張ります！」

[halca-kaukana]

｢はやぶさ2｣のインパクター担当。川口研究室での、川口先生の言葉「いきなり文献を見るのではなく、まず自分で考えてごらん。文献を読むと、その考えから離れられなくなる」

[hadukino]

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