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【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】乳製品の輸入義務をめぐる説明はどんどん変化
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【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】乳製品の輸入義務をめぐる説明はどんどん変化
14万トンの生乳を減産させても14万トンの輸入を継続するのは、国家貿易だと最低輸入義務だからと言って... 14万トンの生乳を減産させても14万トンの輸入を継続するのは、国家貿易だと最低輸入義務だからと言っていたが、次は、メーカーが求めているから、と言い換え、今度は、輸入に頼る日本が輸入を止めると信頼をなくし、今後、輸入できなくなると困る、と説明が変化している。 他国は満たしていないし、その必要もない ウルグアイラウンド交渉結果におけるミニマム・アクセス、カレント・アクセスの取扱いは、次のとおりである。 ①カレント・アクセス:TRQ(低関税適用輸入数量)が国内消費量(1986年~88年)の5%を超えている場合は、その水準の輸入機会を提供する。これが日本の乳製品である。 ②ミニマム・アクセス:TRQが国内消費量(1986年~88年)の5%以下の場合は、1995年にその3%の輸入機会を提供し、先進国の場合は2000年に、開発途上国の場合は2004年に5%(関税化措置を実施しない場合は、8%=当初の日