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故皇太后の追号について - 宮内庁
『懐風藻』安倍朝臣広庭(あべのあそんひろにわ)の詩「春日侍宴」 花舒桃苑香、草秀蘭筵新 (花舒(ひ... 『懐風藻』安倍朝臣広庭(あべのあそんひろにわ)の詩「春日侍宴」 花舒桃苑香、草秀蘭筵新 (花舒(ひら)きて桃苑香(とうえんかぐわ)しく、草秀でて蘭筵新(らんえんあらた)し) 《花は開いて桃の園は香しく、草は伸びて蘭のむしろは新しく感じられる》 『懐風藻』山前王(やまさきおう)の詩「侍宴」 四海既無為、九域正清淳 (四海(しかい)既に無為(むい)にして、九域(きゅういき)正に清淳(せいじゅん)なり) 《四海は太平でよく治まり、天下に清らかであつい徳が広く及んでいる》 故皇太后は、昭和天皇のお側で皇后としてのお務めをお果たしになるとともに、芸術へのご造詣も深く、お印の桃に因んで雅号を桃苑と称された。 故皇太后の香しく、温かいお人柄や文化に対するご関心にかんがみ、この追号を定められた。 『懐風藻』 我が国現存最古の漢詩集。天平勝宝(てんぴょうしょうほう)3年(751)成立。撰者未詳。7世紀後半~