Vol.39 いまどきの若者論 ｢ゆとり世代｣ではなく｢さとり世代｣でも幸福って本当？(2/2)

今の大学1年生は1993年生まれが多いですから、生まれた時にはすでにバブルは崩壊。小学生になった時は1998年の金融危機の翌年。中学生になった時に郵政総選挙、高校生になった年にリーマン・ショック。こう考えると、物心ついた時から経済成長を実感することなく、守りに入ってしまう心境は分からなくありません。 バブル世代より上は右肩上がりの経済成長が当たり前でしたし、｢ジャパン・アズ・ナンバーワン｣だと思って、みんなで横並びになってガツガツしていたわけです。でも、ガツガツしていたのも、それが報われると思える経済状況があってこその話。｢若者のやる気がない｣と言う前に、経験してきた経済状況がまったく違うということは、やはり大人が理解すべきことのように思います。 その一方で、大変な時代状況は現在の日本に限ったことではなく、戦争、飢餓、自由抑圧など、もっと悲惨な状況はいくらで想像ができます。確かにバブル世代

[wakabaroom]

"社会状況に責任を持つべきなのは、バブル世代より上。社会の問題を社会全体で解決するメソッドを身につけてこなかった""社会の構造を理解すること、ここから"…やってきたつもりだが、若者がついてこなくて半諦め。