写真を撮りすぎると、思い出が減る!? 思わぬ弊害が明らかに

今やスマートフォンが定着し、｢この瞬間を写真にとって、誰かに見せたい｣という思いがいつでも叶うようになりました。そのため旅先や休日の外出先、友人や家族とのくつろぎのひと時でさえ、常に写真を撮ろうと、どこか構えてしまっている自分に気付くことがあります。 アメリカ・フェアフィールド大学の心理学研究者リンダ・ヘンケル氏によれば、｢写真を撮りすぎた分だけ思い出が減ってしまう｣という調査結果が出ているといいます。思い出作りのために撮ったはずの写真が思い出作りを妨げるとは、どういうことなのでしょうか。 記憶に残るのは｢観察｣か｢写真撮影｣かこの調査結果は写真に撮ったものよりも、撮らなかったものの方が記憶に残るということ。実際にリンダ・ヘンケル氏は、以下のような実験結果を得ています。 28人の学生にカメラを持たせて美術館を訪れ、15点の作品を写真に撮り、ほかの15点の作品は写真に撮らず、見るにとどまらせ