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90歳男性 「自分たちの世代は生きているのが悪いみたい…」
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太平洋戦争(大東亜戦争)とは何だったのか。最前線で戦った兵士たちは、あの戦争をどう受け止め、自ら... 太平洋戦争(大東亜戦争)とは何だったのか。最前線で戦った兵士たちは、あの戦争をどう受け止め、自らの運命をどう捉えていたのか。ノンフィクション作家・門田隆将氏が、太平洋戦争の生き残りを全国に訪ね歩き、未曾有の悲劇を生々しく再現したのが、『太平洋戦争 最後の証言(第一部 零戦・特攻編)』である。「九十歳」の兵士たちは、自分たちがなぜ戦場に向かい、何を守ろうとしたのかを後世に伝えようとしていた。時を超えても変わらない使命感と親兄弟を守るという熱い思い──門田氏がレポートする。 * * * 東京商大(現一橋大)の学徒出陣組、松林重雄(九十)は、海軍が開発した航空特攻兵器「桜花」での出撃を待ちながら、終戦を迎えた一人だ。 「次の者は明日進出」――沖縄戦開始後は夕食時、当直がそう言いに来て、仲間が次々と出撃していった。 「私は夢で“松林少尉、明日進出!”という声に飛び起きて、びっしょりになった冷や汗を