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澤田瞳子「恋ふらむ鳥は」を読んだ。額田王は万葉集で重要な歌人という認識しかなかったが、その目を通し、またその歌を梃子のようにして描かれた大化の改新から壬申の乱に至る激動の古代史は斬新。読後に大岡信の「私の万葉集」を読み返してみると、歌の文脈にそうかと頷きまたそこからの展開と構成になるほど膝を打つ。色にまつわる驚きの仮説とか、いろいろお見事。讃良王女が後の持統天皇だったというのは読んでいるときには気付かなかった
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