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【書評】大和大学専任講師・岩田温が読む『「大東亜共栄圏」の形成過程とその構造』野村佳正著 構想から崩壊まで多角的に
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【書評】大和大学専任講師・岩田温が読む『「大東亜共栄圏」の形成過程とその構造』野村佳正著 構想から崩壊まで多角的に
「大東亜共栄圏とは何か」と問われて即答できる人は少ないだろう。「それは日本軍のプロパガンダだ」と... 「大東亜共栄圏とは何か」と問われて即答できる人は少ないだろう。「それは日本軍のプロパガンダだ」と言う人がいるかもしれないが、それは実態を無視した暴論だ。 本書は軍事史の観点から、「大東亜共栄圏」の構想、成立、そして崩壊に至る過程を夥(おびただ)しい史料を駆使して丁寧に描き出した労作である。 著者が注目するのは、「占領軍政」の変遷と「大東亜共栄圏」の関係性である。 従来、「占領軍政」とは、占領地の治安を維持し、物資を徴発する単純な統治にすぎなかった。だが、総力戦であった第一次世界大戦後、戦争を違法化する考え方が広まると「占領軍政」は、より大きな役割を担うことになった。すなわち、占領地経済を自国の経済に組み込むという役割、そして、その戦争の大義名分を政治的に明らかにする役割までが担わされたのだ。 当初、日本の戦争目的は「自存自衛」と掲げられたのみで、「大東亜共栄圏の確立」は戦争目的として謳(う