世界遺産・熊野の山林伐採 文化庁が都道府県委に文書通達 - MSN産経ニュース

世界遺産エリアの熊野速玉大社（和歌山県新宮市）の山林が無許可で伐採された問題を受け、文化庁は、文化財の保存などを担当する市教委と、伐採作業を発注した市担当課との連携不足が原因だったと判断。３日、都道府県の教育委員会に同様の事案を起こさないことを求める文書を出した。 文書は文化財部記念物課長名で、この山林伐採が文化財保護法などに抵触する可能性が高いと指摘。再発防止のためには「地方公共団体の関係部局で十分連携を図ることが有効」とし、市区町村への周知を求めた。 これまで文化庁は現地調査を行い、新宮市の担当者らから事情聴取。その結果、市森林組合に枝を切る作業を発注した市農林水産課と、市教委の間で連携や連絡が不十分だったと判断した。 文化庁は「世界遺産エリアで文化財保護法に触れる事態があったことを重く受け止めている。文書通知で再発防止を図りたい」と説明。一方、容疑者不詳で文化財保護法違反などの罪で刑