体罰の教員名開示「個人情報ではない」 神戸地裁 - MSN産経ニュース

兵庫県教育委員会の体罰報告書をめぐる情報公開請求訴訟の判決で神戸地裁は１４日、学校名や教員名について「プライバシーに関する情報は含まれない」として公開すべきだと判断、県の非開示処分を取り消した。 栂村明剛裁判長は判決理由で「体罰は教育現場での指導の過程で発生するもので、公務員である教員の職務遂行の情報」と指摘した。 判決によると、原告の馬場健一神戸大教授（４７）は平成１９年、県内の公立学校で起きた１６、１７の両年度の体罰報告書の開示を請求。県教委は個人情報だとして学校名や教員名は開示しなかった。 馬場教授は学校教育の研究者として過去に同様の訴訟を２件起こし、うち１件で勝訴が確定している。県教委は「主張が認められなかったことは残念」とコメントした。