対中コメ輸出、今年ゼロ懸念 ７月も当局規制＋（1/2ページ） - MSN産経ニュース

農林水産省が「攻めの農政」の象徴として力を入れてきた中国へのコメ輸出について、例年なら需要期である７月の対中輸出がゼロだったことがわかった。東京電力福島第１原子力発電所の事故を受け、中国が日本の農産物に対して厳しい輸入規制を敷いているためで、政府は９月中に担当者を中国に派遣し、規制緩和を求める。だが決定的な打開策はなく、このままでは今年の対中輸出がゼロに終わる懸念が強まっている。 日本産米は中国では、中国産米の十数倍の価格で売られるなど高価だ。このため中国での需要のほとんどは富裕層の贈答用で、日本からの輸出が増えるのは中秋節前の７月と春節（旧正月）前の１１月の年２回だった。昨年の輸出量は９６トンで、そのうち３８トンが７月だった。今年の７月は１～６月に続いてゼロだった。 中国は原発事故の直後から輸入規制を導入。東北、関東、甲信越の１２都県産の農産物を輸入停止とし、それ以外は放射性物質の検査証