書店内でフリーペーパー人気 独自ダネ満載…足運ぶきっかけに (1/2ページ) - MSN産経ニュース

書店に置かれる書籍の販売促進用フリーペーパーが評判を呼んでいる。著者が執筆の裏話を明かしたり、書店員が作品の舞台を取材したり。毎月の新刊を一律に紹介する従来のＰＲ誌と比べ、広告色が薄く著者の世界観を強く押し出しているのが特徴で、一部では争奪戦も起こっている。電子書籍やインターネット販売の拡大で苦戦する書店の集客増にも期待がかかる。 筑摩書房は８月、歌人の穂村弘さんのエッセー集「絶叫委員会」の増刷に合わせ、Ｂ５判のフリーペーパー「ほむほむ新聞」を７千部発行した。単行本から漏れたネタや「お蔵入り」になった装丁案など未公開情報が話題を呼び、配布書店は当初の約１３０店から約２００店にまで拡大。ツイッター上でも「近所の書店にない…」「どこで手に入る？」とのつぶやきが相次ぎ、わずか１カ月で在庫が底をついた。単行本が４刷２万部と好調に売れる相乗効果もあり、筑摩書房はフリーペーパーでは異例の増刷を検討中だ