「出雲阿国座」事実上の“凍結” 工事費など減額補正、用地取得も先送り - MSN産経ニュース

伝統芸能上演施設「出雲阿国座」の工事入札を延期した島根県出雲市の西尾理弘市長は１１日、平成２１年度一般会計当初予算案に盛り込んだ建築本体工事費など１２億２７５０万円（２０～２２年継続の一部）を取り下げて減額補正、年度内に予定していた用地取得も先送りする方針を示した。異例ずくめの展開で事実上の“凍結”といえ、予定していた２３年３月までの完成は無理な情勢になった。 西尾市長は、この日開かれた市議会予算特別委員会の冒頭、「議会の要望も十分検討し、継続分をいったん減額。合わせて用地買収も建設予算とセットのものとして今年度末の作業を繰り越し、改選後の６月議会に予算も改めてお諮りしたい」と理解を求めた。議員からは特に異論はなく、減額補正予算案は１３日の最終日に可決される見通し。 １９年度から繰り越していた用地取得・建物補償費３億４３３０万円は事業中止につながる事故繰り越しではなく不要額として処理する。