【外信コラム】ポトマック通信 日本食材充実も… - MSN産経ニュース

ワシントンに赴任して何より驚いたのは、日本食材のあまりの充実ぶりだ。しょうゆや豆腐くらいなら、自宅があるバージニア州のスーパーマーケットでも手に入るし、油揚げや納豆、シラタキ、わさび、かつお節なども韓国系のスーパーマーケットで日本と同じように入手できる。 うるさいことさえ言わなければ、種類も豊富で、味だって決して悪くない。稲庭うどんはないが、讃岐うどんなら数種類の選択肢があるといったあんばいだ。自家製の韓国系食材も充実しており、キムチや明太子、タラの内臓を唐辛子でつけ込んだチャンジャなどは、ときおりハッとするくらいうまいものに出くわしたりするからたまらない。 もっとも、あまりに食生活が快適だと、不便だった時代が懐かしくなったりもする。 ２０年以上前に暮らした英国では、高価な日本食材は遠ざけ、中華街で仕入れた紹興酒で怪しげな煮物を作った。炊飯器にツナ缶や乾燥ハーブ、しょうゆをぶちまけて「混ぜ