相次ぐ活動家拘束に懸念表明か 米、人権対話で中国に - MSN産経ニュース

米国と中国が局長級で人権問題を話し合う「米中人権対話」が２７、２８両日、北京で行われた。中国では中東の政変に倣った「中国ジャスミン革命」集会の呼び掛けが２月に起きて以降、公安当局が人権活動家を相次いで拘束しており、米側はこうした状況に懸念を示したとみられる。 米側からはポズナー国務次官補、中国側は陳旭外務省国際局長が出席した。中国外務省の洪磊報道官は２８日の記者会見で「双方が共に関心のある問題について率直で深い交流を行った」と述べたが、議論の中身は明らかにしなかった。 洪報道官は「人権を口実に米国が中国の内政に干渉することに反対する」との従来の立場を繰り返し、中国の人権状況に対する米側の批判的な態度をけん制した。 中国では著名な芸術家で人権活動家の艾未未氏が今月、公安当局に拘束されるなど、活動家や人権派弁護士らへの締め付けが強まっている。（共同）