採用の自由とソフトロー : アモーレと労働法

厚生労働大臣に小宮山氏が就いたということで，ちょっと不安になりましたが，どうなるでしょうか。子ども手当のように，やったりやめたりというようなものであっては困ります。最低賃金や労働者派遣などは，しっかりした雇用政策のビジョンをもって臨んでもらわなければ困ります。当分解散しないということですと，ここはしっかりした労働法制を構築するチャンスかもしれません。 最近問題となっていると思われるのは，労働者派遣法40条の4や40条の5，高年齢者雇用安定法9条のような私法上の効力がはっきりしない規定です。労働法研究者が好んで論文を書けそうな法解釈上の問題が出てくるのですが，こういうことは本来，望ましいことではありません。法で義務として，ぶちあげておいて，あとは行政指導で履行させていくという手法は，解釈上の混乱を招くという面があると思います。ソフトローの一つかもしれませんが，政府が事業主を指導するというこ

[lawofenergy]

ソフトローは悪くないのですが，権利性をあいまいにすることの弊害は，結局，労働者にも及んでいる可能性もあるのです。