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The Door into Summer:03 "Out of Mind"
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The Door into Summer:03 "Out of Mind"
目を覚ましたシンジは、自分が今、何処に位置しているのか、どういう状況下に置かれているのか、すぐに... 目を覚ましたシンジは、自分が今、何処に位置しているのか、どういう状況下に置かれているのか、すぐには解りかねた。 顔を上げ、脳細胞が覚醒するまでの間、周囲を見渡してみても、うす闇に覆われたこの空間は、シンジを満足させる視覚的な情報を、与えてはくれなかった。 ただ、徐々に取り戻してくる手足の感覚が、岩場の上に横たわっている感触、傍から聞こえる、川のせせらぎが、どうやら自分はまだ山の中にいる事、そして、逃亡はまだ続いているという事を、シンジは悟った。 体を起こしてみる。 川上から時折吹き降ろされる、ひんやりとした風が、シンジの身体にかかると、その途端に彼の身は一斉に悲鳴を上げた。 身体のあちこちに、擦り傷や切り傷を作っているようだ。 そしてなにより、意識がはっきりする程に、彼の前頭部を襲った、激しい痛み。 震源地は、右眼だった。 いや、正しくは右眼が「あった」箇所、であろうか。