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人物 ドイツに生まれる。精神医学、心理学を研究し『精神病理学総論』、『世界観の心理学』を出版。後に... 人物 ドイツに生まれる。精神医学、心理学を研究し『精神病理学総論』、『世界観の心理学』を出版。後に哲学に転じハイデルベルク大学教授となる。 ユダヤ系の夫人との離婚拒否を理由に免職されたが、第二次世界大戦後復職し、戦争責任などについて発言する。 思想 キェルケゴール、ニーチェらの影響を受け、実存哲学を発展させる。実存は科学的・客観的には認識されず、他者との実存的交わりをとおして開明される。 私は、状況に規定され、死、悩み、争い、責めに直面し、存在の不確かさに気づくという限界状況で、超越者=神にまなざしを向ける。 著作 『哲学』 第1巻『哲学的世界定位』では科学の意義を評価しつつもその限界を示し、 第2巻『実存開明』では自己自身の固有の根源である実存を見つめ、 第3巻『形而上学』では存在そのものであり隠れた神性である、超越者への実存的関わりや超越者の言葉としての暗号について語られる。 創文社か