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デニム中毒者のたわごと:壁抜け 2 村上春樹インタビュー(インタビュアー 川上未映子)
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デニム中毒者のたわごと:壁抜け 2 村上春樹インタビュー(インタビュアー 川上未映子)
そうして川上さんはまず、『職業としての小説家』を元に、春樹さんの「語りかけの変化」について切り込... そうして川上さんはまず、『職業としての小説家』を元に、春樹さんの「語りかけの変化」について切り込んでいきます。 ――村上さんはこれまでも、書くことやそれにまつわることについては折々のインタビューやエッセイで話したり書いたりしてこられたと思うんですが、『職業としての小説家』で、それらを総括されている印象があります。今回、系統的にお書きになって、いかがでしたか。 村上――この本は、どこかの雑誌とか出版社から依頼を受けて書いたんじゃないんです。小説を書くという作業について、自分が前から言いたいと思っていたことを、一度文章にして書いてみようと思って、いわば自分のために書き始めたんです。書き出したのは三年くらい前かな。言いたいことをみんなそっくりそのままかいちゃおうという感じで書き始めていったんだけど、そうすると当然ながらいろいろとカドが立ってくるので(笑)、あとで手を入れて、いちおう世間に出しても