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丸文字を考える③
丸文字は70-80年代に流行したと言われている。丸文字の遠因とされている文字として73年に発売さ... 丸文字は70-80年代に流行したと言われている。丸文字の遠因とされている文字として73年に発売された丸ゴシック体の「ナール」と、イラストレーターの水森亜土が書いた丸みのある「亜土文字」が上げられる。 しかし世相を見ていくと、戦後から丸ゴシック体が街中に徐々に浸透し手いることに気づく。詳細は別の記事でまた言及していきたいが、街中の看板やテレビのテロップに丸ゴシックが多様され始めている。したがって上記の文字が丸文字の発生に決定的な影響を与えていたと見るべきではない。 地方都市で73年から中学校の教師をしていた人に話を聞くと、いわゆる丸文字を生徒が書き出したのは85年頃だという。テストの答案が読めないため使用を禁止したらしい。丸文字の研究書『変体少女文字の研究』が発行されたのが1986年2月である。本の中で著者は世間で話題になってから2年ほど調査しているので、出版まで多少期間が必要になることも考