連合赤軍

若松孝二の「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」を観てきた。 テアトル新宿で昼間の２回は満席。 原田眞人の「あさま山荘」の視点とは逆。 「実録」だが，ブント内における赤軍派形成の対立抗争は実録ではなく，創作ないしウソになっており，それは若松孝二の得ている資料や証言が，赤軍・連合赤軍の関係者によるためだ，と神津は指摘する。 「道程」は総括と粛清の過程。 水筒を忘れたことを「総括」しようというレベルから始まって，しだいに総括リンチや死刑へと向かっていく過程。 町におりて銭湯に入ったら総括され，銃に傷がついていたら銃当番が総括される。あさま山荘の銃撃戦のさ中で，クッキーをつまんで「総括」。最後までこんな「総括」をしている場面を撮っていく。 死をかけて権力との武装闘争を決めた集団が，逃亡者を防ぐために，その服務規律に死刑を含めることはあり得ることだ。「総括」という言葉が，批判と反批判の止揚ではなく

[blackseptember]

バーダー＆マインホフ（ドイツ赤軍）の元メンバーが「なんで仲間にそこまでできるんだ？」と首を傾げたとか、いないとか。

[rAdio]

嫉妬やその他感情が煮詰まったものがベースの相互監視体制は素晴らしいね。それが全ての構成員に、一つの例外もなく適用されるのなら言うことはない。

[maangie]

若松孝二「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」

[REV]

「仲間にいたわりの言葉のひとつもかけてみたり，家族（夫婦・恋人）で戦士になっている者が荷造りを手伝ったり，胎児や乳児をかかえていたり，そういう姿を永田洋子らに見られると，粛清の対象になっていく」

[rna]

「過程は，「殺さなければ，殺される」構造に入った組織と個人の袋小路。組織が個人や家族を認めない規律を「異議なし」と集団で同意したとき，その可能性を組織が必然的に持ってしまう。」